初優勝はならなかったが大阪薫英女学院にとって実りの大きい大会となった。相手選手の特徴や状況に応じてマンツーマンとゾーンディフェンスを組み合わせ、大量失点を阻止。次第に点差は広がったが、23得点を挙げたSF清水咲来(さくら)、4アシストのPG北川聖(あきら、ともに3年)を起点にコートを幅広く使ってゴールを重ね、内容は互角の勝負を展開した。

安藤香織コーチ(41)は「選手が自ら考え、自信を持って主体的にプレーできた。情報分析から戦略、戦術、コミュニケーションまでチーム力が高まった」と高く評価した。昨年は大阪府予選決勝でライバルの大阪桐蔭に敗れ、同校はそのまま全国制覇。悔しさを糧に実力を蓄えた。主力に成長し、17得点6リバウンドをマークした森岡奈菜未(2年)は「来年は先輩たちが抜ける部分を自分がカバーして、またこの場所に戻ってきます。次こそは優勝したい」と誓った。