B1新潟は23日の第20節、チーム記録の7連勝をかけ富山とアオーレ長岡で対戦。年明け初のホーム戦に向け、22日は前日練習を中之島体育館で行った。3点シュートの名手SF池田雄一(35)はここまで成功率43・1%と高い精度を誇る。富山戦で3本成功すれば1試合平均成功数1・5本の規定をクリアし、ランキング入りの対象になる。リーグ史上初の3点シュート成功数300本にあと2と迫るPG五十嵐圭(38)との競演で連勝記録につなげる。

いつも通りのルーティンで池田は富山戦への仕上げを行った。全体練習後、自主トレで3点シュートを打ち込んだ。7方向から10本ずつ成功。練習前のアップでも30本成功させている。「普段と同じです」。合計100本をリングに収めて試合に臨む。

ここまで32試合で3点シュートの成功率43・1%。成功本数合計は47本で1試合平均が1・46本と規定の1・5本に満たないためランキングには入っていないが、4位に相当する成績。富山戦で3本決めれば成功本数1・51本になる。上位に顔を出す可能性は高い。

もちろん池田の意識はそこにはない。「チャンスのシチュエーションでボールがきたら打ち切るだけ」。32試合すべて途中出場。ベンチで相手守備の確認など準備を整えコートに入る。前節三河戦は3本放ちすべて成功。第18節京都戦の2試合目(6日)は試合終了24秒前に決勝の3点シュート。抜群の集中力でチームを勝利に導いてきた。

富山戦も変わらない。「最初1本と、最後の1本は特に大切に決めないと」。要所で懸ける3点シュートのアーチが7連勝、そして中地区首位堅持の懸け橋になる。【斎藤慎一郎】