秋田ノーザンハピネッツ(東地区)はシーホース三河(中地区)に94-95で敗れ、今季チームワーストタイの6連敗を喫した。

前日(10日)大敗の悪夢を振り払うかのよう、秋田は序盤からインサイドのせめぎ合いを制し、三河に食い下がった。前半を2点リードで折り返し、後半は緊張感みなぎる、一進一退の攻防を繰り返す。そして残り3分、小野寺祥太(24)と保岡龍斗(23)が立て続けに3Pシュートを決め、逆転に成功した。直後に長谷川暢(22)がフリースローを決め7点差に。トンネルの出口が見えたかに思えたが、ホームの大声援に乗った三河の反撃に遭い、土壇場で追いつかれる。そして残り4秒、相手エースのドリブルを長谷川が体を張って止めたが、無情のファウル判定に。フリースローを決められ、万事休した。

負の連鎖が止まらない泥沼の状況に、ペップHC(50)は「お互いに気持ちの入った試合で、見ている方には良い試合だったかもしれませんが、このような負け方をすることは不本意です。最後の残り16秒で同点のシチュエーションで(秋田は)若い選手が多かったのもあり、判断は良くなかったと思う。その前の時間帯のシチュエーションも含め、結果として勝てる試合を落としてしまった。今日は良い試合ができた、というふうに簡単に考えることはできません」と嘆いた。

次節3月2日まで、リーグ戦は長期の中断に入る。チームを立て直す時間は、幸いにもたっぷりある。生まれ変わるハピネッツを、秋田県民は待っている。