競泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(55)は、ショックを隠しきれなかった。12日、グアム合宿から成田空港に帰国。帰国直前のグアムでの練習中に、日本水泳連盟の上野副会長から池江の白血病を知らされたといい「絶句でした。声も出なくて信じられなかった。今年の世界選手権、来年の東京オリンピックでも活躍してくれる選手だと思っていたので」と話した。

7月の世界選手権韓国大会で、リレーの予選タイム上位12カ国が東京五輪の出場権を得る。全7種目あるリレーのうち、池江は女子400メートル、同400メートルメドレー、同800メートル、混合の4種目に出場する予定だった。それだけに「多くのリレーの中心であることは間違いありません。彼女が出られないというのはナショナルチームにとっては大打撃です」。そう話した一方で「競泳委員会が明日ある。東京オリンピックの代表権を取れるように考えていきたい」と前を向いた。

飛行機の中ではインターネットをつなぎ水連の会見を見た。「復帰を頭に置いて治療すると言っていた。選手、コーチ、スタッフが一致団結して頑張ることが彼女への応援になる」と語気を強めた。【佐々木隆史】