バドミントンのS/Jリーグプレーオフ、男女上位各4チームによる準決勝が16日、さいたま市のサイデン化学アリーナで行われ、男子Jリーグ1位のNTT東日本は同2位の日立情報通信エンジニアリングを2-0で下し、17日のトナミ運輸との決勝に進んだ。

NTT東日本の、シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗が力を示した。攻撃的に相手にプレッシャーを与え、ラリーをいかに早く切るか。今年のテーマ「スピード」を生かしたプレーで、第1ゲームから8連続得点を奪うなど圧倒。思い通りの試合運びに「合格かな」と笑みを見せた。

会場は、17年5月に無期限の出場停止処分から復帰した場所。「感慨深いですね」としみじみと語ったあと「たくさんの人に応援してもらい、楽しみながらプレーできた」と話した。復帰から、試合後には必ず支えてくれている周りへ感謝の意を述べる。決勝は桃田が復帰後のチームとして初優勝がかかる。「応援に来てくださる皆さまにいいプレーを届けられるように頑張りたい」。チームに支えられている桃田が、感謝の気持ちを勝利で示し、恩返しする。【松熊洋介】