ノルディックスキー・ジャンプワールドカップ(W杯)で日本男子初の総合優勝を果たした小林陵侑(22)ら土屋ホームスキー部の4選手が30日、札幌市内で所属先のイベントに参加し18~19シーズン報告会を行った。W杯個人総合王者に贈られるクリスタルトロフィーを初めて一般公開し、小林陵は「たくさんの方に見ていただけてうれしい」と喜んだ。

この日は年末年始のジャンプ週間総合優勝から構想が練られていた「陵侑モデル」住宅の概要も発表された。葛西紀明(46)が2個のメダルを獲得した14年ソチオリンピック(五輪)後にプロデュースした「レジェンドモデル」に続く特別仕様の住宅が実現し販売される。

外観のデザインは小林陵が大会で使用したジャンプスーツの黒、スキー板先端の白、ゴールドゼッケンを連想させる木目調の茶と、3色の色づかいが特徴的。内装も壁に飾れる洋服収納など、おしゃれ好きの22歳のこだわりが随所に取り入れられた。モデルハウスは札幌市内に6月末ごろ完成予定。小林陵は「できあがったら自分も足を運んでみたい」と心待ちにした。

4月1日には新元号が発表される。レジェンド級の期待を背負う小林陵は「新時代でも活躍していきたい」と来季の活躍を誓った。【浅水友輝】