男子世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が右手薬指を負傷していたことが判明した。

3位決定戦で丹羽孝希(24=スヴェンソン)と試合中、4ゲーム目を落とし、1-3となったところで我慢が出来ず、中断して治療した。2週間後に迫った世界選手権(21日開幕、ブダペスト)では3種目にエントリーしているが、今後の経過次第では、種目数を減らす可能性も出てきた。

張本は試合後の会見で、3月末のカタールオープン直後に右手薬指を痛めたことを明かした。チームトレーナーと相談しつつ、痛みはあったが、今大会への出場を優先。しかし、前日の準決勝後、プレーに支障が出る程に痛みが出たという。この日は、練習の時点で痛みがあった。

負傷後からこれまで病院は行かず様子を見ていたが、明日8日に医師の診察を受けることを決めた。

世界選手権では男子シングルス、同ダブルス、混合ダブルスに出場予定の張本。種目数の変更について男子日本代表の倉嶋洋介監督は「診断を待ち、本人の意見を聞いてから考えたい。状況によっては(種目数減は)ゼロではない」と話した。

この日の試合中、張本が痛みを訴えた際、倉嶋監督は棄権を勧めたが、本人の試合続行の意向を尊重した。張本が試合中に痛みを訴え中断したのは、これが初めてだという。

負傷場所は右手薬指の内側付け根部分。張本の握力は代表チームでもトップクラスの50キロ以上といい、フォア、バックともに強いボールを打つ際は、ラケットを強く握るため、普段から指に負担がかかっている。

3位決定戦は丹羽に2-4で敗れた。