バドミントンのシンガポールオープン男子ダブルスで優勝した園田啓悟(29)嘉村健士(29=トナミ運輸)組ら日本代表が15日、羽田空港に帰国した。

ワールドツアーでは、昨年7月のタイオープン以来の優勝となったソノカムペア。10年から代表コーチを務めたリオニー・マイナキー氏が3月末で退任し、新たにタン・キムハー氏が就任した。新コーチとなって初めての海外遠征で、初戦のマレーシアオープンは準優勝、直後のシンガポールオープンは優勝という好結果を残した。嘉村は「今回は技術面というよりもメンタルの部分が大きかった。試合中に2人でよく話せたのが勝因」と語った。

今まではコート内であまり話すことはなく、ただ点を取りに行く形だったが、どうしても勝ちたいと臨んだ今大会は、1球ごとに確認しながら試合を進めていった。キムハー新コーチからは「勝ち負けは後からついてくる。エンジョイバドミントンだ」とアドバイスを受けた。楽しくやるためには、2人で話す事が大事だと考え試合中にコミュニケーションを取り、リズムをつかんだ。嘉村は「いい雰囲気の中で試合ができた」と手応えを感じている。

今後は再び代表合宿を行い、月末にはアジア選手権(23日開幕、中国)が控える。園田は「すぐにまた大会がある。自分は後衛タイプなのでどれだけ我慢して打てるか」と気を引き締めた。19年度いいスタートを切ったソノカムは「エンジョイバドミントン」を継続し、来月からの五輪レースを最高の状態で迎える。