レッドブル・ホンダはマックス・フェルスタッペンが4位、ピエール・ガスリーが6位という結果に終わった。

前戦バーレーンGPで苦しんだグリップ不足の症状はサスペンションセットアップの見直しによって解消できたが、それでも1-2フィニッシュを飾ったメルセデスAMGはもとよりフェラーリにもかなわず、2回ピットストップを仕掛けてフレッシュなタイヤで攻めるレース戦略でフェラーリの1台を逆転するに留まった。

レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、純粋なペースではフェラーリにも及ばなかったと話した。

「今日の我々にはフェラーリほどの速さがなかった。だから少なくともフェラーリの1台を食うためには2ストップ作戦が必要だった。我々としては4位が最大限の結果だったよ。間違いなくバーレーンよりは前進したが、我々のマシンにさらなる改善が必要であることは明らかだ」

フェルスタッペンは現状での自分たちの力を最大限に発揮したことに満足しながらも、やはりさらなる改善が急務だと語った。

「良い戦略を編みだしてフェラーリの1台をアンダーカットし、そのポジションを守りきることができたんだからこの結果には満足だ。僕らとしては最大限の結果を手にすることができたと思う。でもメルセデスAMGやフェラーリと戦うにはもっと速さが必要だ」

ホンダとしてはパワーユニット性能でメルセデスAMGに迫っているものの、フェラーリは予選専用モードで他社の一歩先を行っており、ストレート速度でラップタイムを稼いでいる。田辺豊治テクニカルディレクターもレッドブル陣営同様に2強チームとの差を自覚している。

「残念ながらこれが今の現状ですし、驚いてはいません。内容は良かったし前回よりは良かったけど、順位は変わりませんでしたしメルセデスAMGとフェラーリの後ろを走るようなところでした。車体もパワーユニットも、車体パッケージ全体として全力で改善していかなければなりません」

ホンダは金曜フリー走行でトロロッソのダニール・クビアト車のトラブルが発生したパワーユニットをHRD Sakuraに送り返し、問題の究明を急ぐ。次戦アゼルバイジャンGPまでに原因特定と対策を打つためには今週水曜のHRD Sakura到着から来週火曜のロンドン発送まで時間が少なく、大急ぎの作業が求められる。(米家峰起通信員)