女子高飛び込みで、親子3代でのオリンピック(五輪)出場を目指す金戸凜(15=セントラルスポーツ)が、初の世界選手権(7月、韓国)代表を確実にした。

安定した演技をそろえて自己ベストの362・40点で優勝。日本水連が定めた派遣選考基準B(主要国際大会12位相当)の307点を上回った。世界選手権で12位以内に入れば、東京五輪代表に内定する。2位荒井祭里(18)も代表選出の条件をクリアした。

金戸3きょうだいの末っ子、凜が初の世界切符を確実にした。5本すべてで70点を超えて2位荒井に40点以上の大差をつけた。「緊張で足が震えたけど(父の恵太)コーチに『足が震えることも楽しめ』と言われた」。優勝を決めると母幸さんに「よく頑張ったね」と涙ながらに抱きしめられて「これはやばいと思った。泣いちゃった」と照れ笑い。父方の祖父俊介さんと祖母久美子さんは60年ローマ、64年東京、父母は88年ソウル、92年バルセロナ、96年アトランタに出場。凜が世界選手権で12位以内に入れば、「金戸一家」で11度目の五輪である20年東京が内定。この日の362・40点は、17年世界選手権で6位に相当する。