ソフトボールのアジアカップで優勝に貢献した勝股美咲投手(19=ビックカメラ高崎)ら日本代表が9日、羽田空港に帰国した。

今大会3試合に先発した勝股は、持ち味のストレートがさえ、相手打線を無失点に抑えた。「初めて戦うチームが多かったので自分の投球が通用するか確かめたかった。先輩たちがたくさん点を取ってくれて、緊張せずに自分の投球ができた」と振り返った。

大会前に宇津木監督から「低めにしっかりコントロールするように」と与えられていた課題をクリア。指揮官は「持ち味のライズボールが良かった。いい経験になったのでは」と合格点を与えた。最近習得したシュートも試したという勝股は「通用することが分かった。決め球と使えるようにもっと磨きたい」と手応えを感じた。

所属チームの上野が直前で打球を受けて頬を骨折、代表を辞退したことで追加招集された。巡ってきたチャンスを生かし、最優秀投手賞を獲得。「上野さんの分まで頑張ろうと思ったことが賞につながった」と笑顔を見せた。

勝股は「体力もついてきたし、質も良くなっていいボールを投げられるようになった」と技術力アップを実感する。「いただいたチャンスをつかんでアピールしていきたい」。成長著しい19歳が闘志を燃やし、東京オリンピック(五輪)の代表をつかむ。【松熊洋介】