男女シングルスともに日本勢の前回王者が初戦で敗れる波乱が起きた。男子は世界ランク4位の張本智和(15=木下グループ)が同599位の孫聞(22=中国)に0-4とストレート負け。

女子同7位の伊藤美誠(18=スターツ)も同56位の顧玉■(24=中国)に2-4で敗退した。女子ではカットマンの同15位佐藤瞳(21=ミキハウス)が同3位丁寧(28=中国)を4-2で倒し、金星を挙げた。

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まさかのストレート負けに、張本は試合後のベンチで立ち尽くした。相手の下回転サーブに対し、レシーブで思うように対応できなかった。相手の「ウォー」との雄たけびが張本の「チョレイ」を上回るように、プレーでも終始押された。

張本は4月の世界選手権個人戦で同157位の格下選手に敗れベスト16で終戦。大会後、向かって来る格下選手を受けてしまう課題を挙げた。「今回も同様のケースか」と問われると「今日は受け身ではなかった。599位というが、4位の自分に勝ったということはそれ以上の選手ということ。世界選手権とは違う負けだ」と否定した。初対戦の相手だったが、過去の映像を見てしっかりと研究もした。

一方、ジャイアントキリングを果たした孫聞は「張本選手は勝てるだろうと思っていたと思う。姿勢が高かった。守りに入っていた」と話した。

 

※■…女へんに亭