メルセデスAMGのルイス・ハミルトンが今季10勝目を挙げた。通算83勝目。しかしチームメートのバルテリ・ボッタスが3位に入ったためドライバーズタイトル決定はならなかった。

スタートでフェラーリ勢がリードし、3番グリッドのハミルトンは好加速を見せたものの行き場を失い、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと交錯してポジションを落とした。しかし早めにピットインして残り40周をハードタイヤで走り切るアグレッシブな戦略を成功させ、40周目まで引っ張ったセバスチャン・フェッテル(フェラーリ)、2ストップ作戦を採ったシャルル・ルクレール(フェラーリ)を逆転することに成功した。

「僕らはこのサーキットでは苦戦を強いられることを覚悟してやってきた。スタート直後にダメージを負ったこともあった。第2スティントは長すぎるんじゃないかと思った。でもなんとか勝つことができた。素晴らしい戦略を用意してくれたチームに本当に感謝しているよ」

予選でポールポジションを獲得したフェルスタッペンは黄旗無視のため3グリッド降格ペナルティーを科され、スタート直後にハミルトンと接触し9位まで後退。その後バルテリ・ボッタスを抜いた際に接触がありリアタイヤがパンクして最後尾まで落ち、6位まで挽回するのがやっとだった。アレクサンダー・アルボンは5位でフィニッシュ。トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは9位、ダニール・クビアトも入賞圏内でフィニッシュしたものの最終ラップに他車との接触があり10秒加算ペナルティーを科され11位に終わった。(米家峰起通信員)