フィギュアスケート女子の本田紗来(さら、12=京都醍醐FSC)が14日、米国での練習の成果に手応えをにじませた。

京都アクアリーナで行われた京都府総体ジュニア選手権幼年女子(フリーのみ)に出場。冒頭の3回転ルッツ-2回転トーループから、全てのジャンプを大きなミスなく着氷させ、93・37点で優勝した。

演技を終えたリンク裏で、本田が喜びいっぱいの表情になった。「今日は思っていたよりも、いい演技ができて、ビックリしました」。今夏からメインコーチをラファエル・アルトゥニアン氏に変更。夏休みなどを利用して米国でも練習を行う。この日は国内で指導を受ける本田武史コーチに見守られ、安定感ある演技を披露した。

アルトゥニアン・コーチが担当する世界王者チェン(米国)からは、日々新鮮な刺激を受ける。チェンが滑っていると立ち止まって見つめるといい「練習からの集中力に圧倒される。まだマネできないところが多いけれど、本当にいい刺激を毎日もらっています」。身長は1年前から10センチ近く伸びているが「みんなが通る道。その中ではマシな方だと思う。その(体形変化という)理由でできないのは嫌なので」とキッパリ。姉の真凜、望結ら多くの年上選手の歩みを見つめており、自らに求めるハードルも高い。

中学生となる来季からは、ジュニアに上がる。「この決断をした成果を出せるようにしたい。誰が見ても『変わったな』と思ってもらえるようにしたい」。じっくりと力を蓄えていく。