女子SPで注目のジュニア選手が全日本選手権にデビューした。11月の全日本ジュニア選手権を制した河辺愛菜(15=関大KFSC)と、同3位吉田陽菜(14=名東FSC)が、トリプルアクセル(3回転半)に挑戦。ジュニアではSPの必須要素でないために跳べない大技だったが、ともに着氷で転倒した。シニアの舞台での初成功はお預けとなった。

河辺は、同じ浜田コーチに師事する先輩の紀平の踏み切りや脚の振り上げ方を参考にしている。フリーでも跳ぶ予定で「シニアではトリプルアクセルがないと戦えない。フリーではノーミスの演技をしたい」と前を向いた。吉田は「今までで一番大きい挑戦でした」と失敗したものの晴れ晴れとした表情。この8カ月で身長が5センチ伸びるなど、体の変化もあるが「筋力をつけて大きなジャンプをしたい」と力を込めた。