開志国際(新潟)は全国制覇66度を誇る“女王”桜花学園の壁を今年も越えることはできなかった。16年大会でも23点差で敗れ、4強入りを阻まれた相手だった。目標にしてきた「打倒桜花」。全国の強豪と渡り合うため磨いてきたリバウンドからの速攻は、相手の186センチの留学生Cオコンクウォ・アマカ(2年)を中心とした高さに機能しなかった。61-97と完敗。方策は実らなかった。

エース山口里奈(3年)には相手PG平下愛佳(3年)が密着マーク。平下をかわしても、167センチ山口の前に長身Cが立ちふさがり、リズムが狂った。チーム最多16得点も「今まで経験したことのない高さに動揺し、焦りが出た」とシュートがリングに何度も阻まれたことを悔やんだ。

試合後、伊藤翔太監督(31)は「小粒な選手が多い中、よくここまで頑張った」と選手たちをねぎらった。3年生は大学や実業団で今後もバスケットボールを続ける予定。この経験を生かし、後輩にはさらなる成長を願った。