東海大札幌のベスト8への夢は2回戦で途絶えた。今夏総体16強の九州学院(熊本)に44-76で敗れた。10点を追う後半開始第3クオーター(Q)に4分足らずで10連続失点。同Q4得点の拙攻も響き力尽きた。

佐藤武主将(3年)は「粘り強くやれば、後半には自分たちのバスケができると思っていたけど、ディフェンスから崩れてしまった」。試合を振り返る表情には悔しさがにじみ出ていた。

自滅だった。試合開始序盤から相手のペースに乗せられた。佐々木睦己監督(54)は「ボールを動かせず、足が止まった。相手のシュートに過敏になりすぎた」と振り返る。マイボールを失うターンオーバーは相手を16も上回る20度。ミスからリズムを失い、堅守速攻のスタイルに持ち込めなかった。前野幹太(2年)は「攻め気のプレーができず、逃げ腰になってしまった」と唇をかんだ。

2年ぶりに初戦を突破したが、14年以来の16強には届かなかった。佐藤主将は「守備からの走るバスケを受け継いで後輩たちにはやっていってほしい」と夢を託した。2戦連続で2桁得点の前野は「来年は自分が引っ張っていかないといけない」と決意を示した。【浅水友輝】