2020年東京オリンピック(五輪)パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長(82)が6日、東京・晴海トリトンスクエアで年頭あいさつを行った。

「今日で開幕まで200日となった」と切り出し「年始は駅伝やサッカーの天皇杯、ラグビー大学選手権の準決勝があったが、いよいよ五輪。水泳、柔道、体操の選手たちが自主的なキャンプを始めたというニュースが流れてい、本当に今年は五輪の年なんだなあと、いやが応でも奮い立つ。選手とお客さまをスムーズに運ぶなど大会運営に責任を持ちたい」と述べた。

米国とイランの緊張や英国のEU離脱、北朝鮮など不穏な国際情勢や難民問題にも触れ「世界が平和でなければ、このスポーツの祭典はできない。言うまでもないこと」。先月は米ニューヨークでの国連総会で、スポーツと平和をテーマに演説した。日本を代表して五輪休戦決議を提案し、日本を含む186カ国が共同提案国として名を連ねることが採択された。

その中で「こういう国際情勢であればあるほど、この東京五輪は注目される。世界の皆さんから注目されて、なるほど素晴らしい五輪を日本はやったね、となれば。国際的に大きな意味があることだと、皆さん、やっぱり理解をして信じてほしい。世界平和への役割があると自分に言い聞かせて頑張ってほしい。また、東北の復興や水害に襲われた地域を励ますという大きな目標も持って、オリとパラ一体、共生に向けて進めていきたい」と職員に呼びかけた。

今月24日で、会長就任から丸6年。開幕直前の7月14日には83歳になる。「いつ倒れても死んでもおかしくない年だが、最後にいい仕事ができたし、いい仲間が増えたことに喜びと誇りを持っている。正月にいろいろ読んでいて『真剣にやれば知恵が出る 中途半端だと愚痴が出る いいかげんにやると言い訳ばかりになる』という面白い言葉があった。その通りで自分にも言い聞かせたい。現在はトリトンだけで3300人(この日の時点で3344人)がいて、大会中は5000人にも6000人にもなる。ボランティアも8万人から9万人。総力を挙げて取り組みましょう。誇りを持って頑張ってほしい」と期待を投げかけた。

続いて、遠藤利明会長代行(69)が「マラソンは、日本だから変更を求められたと思っている。日本なら変更しても対応できるだろうと。ほかの国では言われなかったかもしれないと思っている」との自負と持論を展開し「昨年はラグビーW杯が大成功した。ただ、1つの競技の世界選手権でした。2020では五輪が33競技、パラが22競技。計55もの世界選手権が行われる。世界最大のイベントに向けてワンチームで仕事をし、ワンワールドを実現したい」と新年の抱負を語った。

最後に武藤敏郎事務総長(76)が「14年1月24日、組織委は44人で始まりました。1月1日付で100人弱の仲間が新たに加わり、大会中は8000人くらいになる。ただ、9月には3分の2が去っていき、10月には事後処理を担当する1000人くらいになる。言葉は適切ではないかもしれないが、戦友。最後までやり遂げたい。(最終予算案が)1兆3500億円。コストはかかるが、64年の五輪と同じように価値や値打ちがあるはずだ。自己ベストを尽くしてほしい」と締めくくり、最後は全員で「頑張ろう」と拳を突き上げて記念撮影した。