フィギュアスケートの4大陸選手権は8日、韓国・ソウルで女子フリーが行われる。午前には会場の木洞アイスリンクで公式練習が行われた。

ショートプログラム(SP)1位の紀平梨花(17=関大KFSC)はフリーの曲をかけての通しで、冒頭に3回転サルコーを選択。SP後には「その瞬間にならないと、感覚は分からない。『やる』とは言い切れないけれど、やるつもりでイメージしたい」と話した4回転サルコーの挑戦に注目が集まる。SP2位のテネル(米国)とは5・25点差。3月の世界選手権(カナダ)に向けた準備をにらみながら、2連覇を目指していくことになる。

SP4位の坂本花織(19=シスメックス)は曲をかけての通しで、冒頭にトーループを選んだ。練習中の4回転トーループの成功はなかったが、昨年12月の全日本選手権の冒頭はダブルアクセル(2回転半)だった。トーループに挑んだことで、SP後に「入れたい気持ちは100%。跳ぶかどうかは練習しだい」と語っていた意思をにじませた。

SP5位の樋口新葉(19=明大)は、冒頭での3回転半挑戦を明言してきた。3月には世界選手権を控えており、貴重なステップとなりそうだ。

SP2位のテネルは経験豊富な22歳。同3位の劉永(ユ・ヨン、15=韓国)は紀平と同じ浜田美栄コーチの指導を受け、3回転半を備える。2連覇を目指す紀平を軸に、し烈な上位争いとなりそうだ。

最終組の滑走順と演技時間は以下の通り。

◆16番(午後4時)林恩讐(イム・ウンス、韓国)

◆17番(同4時8分)樋口新葉

◆18番(同4時16分)坂本花織

◆19番(同4時25分)テネル

◆20番(同4時33分)劉永

◆21番(同4時41分)紀平梨花