Wリーグ・新潟BBラビッツの監督に就任した大滝和雄氏(74)はチームのスキルアップだけでなく、練習環境も含めた組織全体の強化も考えている。20-21年シーズンはそのスタートと位置付ける。

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-チーム練習などで改革したいことは

大滝監督 新潟医療福祉大やアップルスポーツカレッジなど関係のある学校に協力していただきたいです。例えば合同練習をお願いするなど、いろいろと考えています。男子チームと一緒にできれば刺激にも力にもなりますから。

-選手の指導以外でこれまでの経験が生かせる部分は

大滝監督 各地に指導者、関係者の知り合いは多いです。選手獲得の力になってくれる方もいる。クラブ全体の底力をつけたい。協力してくださるスポンサーを見つけることも強化のひとつ。3、4年先を見据え、クラブには組織全体を発展させる私案も出すつもり。監督という立場ではあるがチームのために必要なことはやっていきたい。

-県協会会長でもある

大滝監督 任期はもう1年ありますが協会の体制はできているので、私が何かしなくても大丈夫かな(笑い)。協会として運営面など、ラビッツの支援策を提示したことがあります。それが実行されれば助かりますが。

-高校、大学とも男女を指導してきた。理念は

大滝監督 これまで弱小校を強くしてきたという自負はあります。新潟工では県外から選手を獲得したことはなかったですし、センターは未経験の選手を育てました。ないところから作り上げるのがコーチの役目です。

-どんなチームにしたい

大滝監督 攻守の切り替えから早くシュートを狙うなど、やりたいことはあります。ただ、それもまず選手の特長を見極めてから。アイデアを駆使した戦い方にはなるでしょう。昨季(19-20年)は1勝だった。じゃあ今度は2、3、4勝と勝っていこう、というモチベーションに選手を持っていきたいです。(おわり)【聞き手・斎藤慎一郎】

◆大滝和雄(おおたき・かずお)1945年(昭20)7月5日生まれ、新潟県出身。新津高-新潟大。68年から73年は高田女高(現上越高)、73年から77年は十日町高(定時制)を指導。77年から新潟工の監督。新潟工では全国高校総体に11度、ウインター杯8度出場し、それぞれベスト4が1回、ベスト8が2回ずつ。99年から06年まで明鏡高(定時制)に赴任後、06年から09年は新潟経営大の男子、10年から14年は新潟医療福祉大の女子の監督で、どちらもインカレに出場。19年に県協会会長に就任。