バスケットボールBリーグ1部(B1)のアルバルク東京は14日、19-20年シーズンMVPで日本代表の田中大貴(28)ら3選手が、新型コロナウイルス感染症のPCR検査で陽性反応を示したと発表した。他に陽性だった小島元基(26)、津山尚大(24)を含め、発熱や倦怠(けんたい)感などの症状は現時点で確認されていない。現在は自宅待機中。チームは14日から活動を休止した。

PCR検査はクラブが独自に実施。先月21日に行われた1度目の検査では3選手とも陰性だったが、今月11日に2度目の検査を受け、翌12日の再検査を経て13日に陽性が判明した。林邦彦社長は、「3選手とも通常の生活から逸脱する行動は認められなかった」とし、「プロスポーツ選手としての社会的立場を考慮し、感染拡大を防ぐため、クラブとして選手名を公表することを判断した」と述べた。

3連覇を目指すA東京は、先月7月21日からチームの全体練習を開始。林社長は、「プレーが終わればすぐにマスクを再装着するなど、練習中からマスクをつけることを励行してきた」。さらにはコーチ陣のマウスガードを装着や、練習での使用球の頻繁な消毒など、「考えられる限りの対策をしてきた」と話した。

今後は保健所の指導に沿って感染拡大防止に努め、活動再開に向けての調整を進めていく。Bリーグの新シーズンは秋に開幕予定。A東京は他のカードより1日早い10月2日に川崎との開幕戦が組まれている。