女子テニスで、2度の4大大会優勝を誇る世界ランキング10位の大坂なおみ(22=日清食品)が、全米前哨戦となるウエスタン・アンド・サザン・オープン準決勝をプレーすることを決めた。大坂のマネジメント会社が27日(日本時間28日)に明らかにした。

大坂は、「WTA(女子テニス協会)とUSTA(米国テニス協会)と協議の結果、金曜日の準決勝をプレーすることに賛成した。彼らは、大会を金曜に延期することで、この抗議に多くの注目を集めてくれた。このサポートにお礼を言いたい」と、コメントを発表した。

大坂は、準々決勝で同20位のコンタベイト(エストニア)に勝った後、米ウィスコンシン州で起きた警官の黒人男性銃撃事件に抗議し、自身のSNSに声明文を発表。準決勝を棄権するとしていた。

その後、男子のツアーを管轄するATP(プロテニス協会)、女子のツアーを統括するWTA、そしてUSTAは共同で声明を発表。「スポーツとしてのテニスは、再び起きた人種差別や社会的な不公平に対して、結束して反対する立場を取っている。この3団体は、27日の大会を一時休止することで、それを表したいと思う。大会は28日から再開される」と、抗議のために、27日に試合を開催しないと明らかにしていた。