バレーボール日本代表の石川祐希(24=ミラノ)がアウェーで行われたパドバ戦に出場。ミラノはフルセットの末、3-2で勝利。石川は古巣相手に17得点を挙げる活躍でMVPに輝いた。

第1セットは25-16と好調な滑り出しをしたミラノだが、その後はセットごとに流れが入れ替わる一進一退の展開になった。

最終セットにまでもつれる試合を決めたのは、この日スパイク決定率47%を記録した石川。徐々にボールが集まりだし、しっかりと決め切りチームの勝利に貢献した。「フルセットでも勝つことができたので、それは1つプラスとして捉えていきたいと思います」と振り返った。

イタリア国内の新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2週間ぶりの公式戦。今節はパドバとの一戦を除き全て「延期」という深刻な事態に、石川は「試合がなくても試合感覚だけは忘れずに、常に意識をしながら練習していくことが今シーズンは大事だと思っているので」。予定通りにいかないことへの「対応力」を身につけられる機会と前向きに受け止める。

次戦は15日(日本時間16日)にアウェーで行われるトレンティーノ戦。石川は「コロナ禍でも練習や試合ができることをありがたく感じて、全力で取り組んでいきたいと思います」と気を引き締めている。

【平山連】