地力の高さを示したアルバルク東京が快勝した。日本代表候補の田中大貴(29)が、チーム最多で今季自己最多でもある21得点を挙げ、連敗ストップに貢献。一方の三遠ネオフェニックスは3連敗。注目を集めるフィリピン代表のラベナはこの日は4得点にとどまった。

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格下とされる滋賀、新潟に連敗中。これ以上負けられない一戦で、エースの田中が奮起した。序盤にいきなり3点シュートを決めると、その後もドライブで切れ込むなど攻撃のリズムをつくり、「やるべきことは積極的にアタックすること。オフェンスを引っ張っていくことが出来て良かった」。過去2試合では思うようなプレーができなかったと振り返ったなかで、しっかり修正。昨季のMVPプレーヤーが本領を発揮した。

ヒーローインタビューの最後には、「僕の友達のアレックス・カークが誕生日を迎えました」と笑顔でファンに紹介。同い年のチームメートを祝福した。

パビチェビッチ監督はこの日の田中のパフォーマンスについて「文句なし。出だしからロックインしている印象だった」と絶賛。「チームリーダーとして活躍を期待している」と、あらためて信頼を口にした。【奥岡幹浩】