ウィンターカップで東京都に割り振られた“3枠目”には日大豊山がすべり込むことが確実となった。

決勝リーグ首位の専大付と対戦したこの日は劣勢を強いられながらも、試合途中から敷いたゾーンディフェンスが有効に機能した。第4クオーターに入ってすぐに1点差まで追い上げるなど激しく反撃。それでも最後は力尽き、柴原智視監督(33)は「やっぱりきちんと勝って終わりたかった、というのが正直なところ」と複雑な思いをにじませた。

今大会3位に終わったとはいえ、コロナ禍で思うような練習に取り組めない中で、選手たちは地道にトレーニングに励んできた。試練を乗り越え、たくましさを増してきたチームに柴原監督は「満足はしていないが、よく頑張ったという部分は誇りでもある」。

大舞台への切符をつかむのは実に20年ぶり。まもなく56歳になる古川貴凡ヘッドコーチとともに大一番に臨む青年監督は、「ここまで勝ち残れ、代表として出られることは素晴らしいこと。残りの1カ月でもっといいチームにして、東京体育館で戦いたい」。年末へ向け、さらなる上積みを誓った。