新天地で勝負をかける元世界ジュニア女王のアレクサンドラ・トルソワ(16=ロシア)が3位発進した。

冒頭でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦し、転倒となったが、70・81点を記録。昨季シニア1年目で躍進した「ロシア3人娘」は首位の座をコストルナヤ(ロシア)に譲ったが、8・03点差につけた。

トルソワが新たな一面を見せた。演技前の6分間練習ではSPに組み込めない4回転トーループを楽々と成功。複数の4回転ジャンプを操る16歳は、3回転半に果敢に挑んだ。大技は空中でバランスが乱れてミスとなったが、演技後半のルッツ-トーループの連続3回転などで挽回。今季から指導を受ける06年トリノ五輪金メダルのエフゲニー・プルシェンコ・コーチから声をかけられると、明るい表情を見せた。

フリーは21日(日本時間22日)。今月のロシアカップ第4戦では、フリーに4回転3種4本を組み込み、そのうち3本を成功させた。高難度のプログラムで巻き返しを図る。