昨季の大学王者、早大の勢いが止まらない。4勝1敗と好調だった慶大を22-11で破った。伝統の一戦で勝利を収め、今季の連勝を6に伸ばした。12月6日に行われる明大との最終戦で引き分け以上なら、対抗戦優勝となる。

前半10分に慶大のFB山田響(1年)にPGで先制を許したが、同21分にSO吉村紘(2年)のトライで5-3と逆転。さらにWTB槇瑛人(2年)がトライあげるなどし、12-6で折り返した。

慶大のNO8高武俊輔(2年)にトライ与えたが、早大の勢いは衰えない。同26分にFBの河瀬諒介(3年)がだめ押しのトライ、さらに吉村の正確なキックで2点を追加。終盤には前回花園王者の桐蔭学園出身の1年生伊藤大祐が大学公式戦デビューを果たすなど新戦力も躍動し、ライバルを22-11で退けた。

NO8丸尾崇真主将は「伝統の早慶戦を迎えられて非常にうれしく思う。仕掛けの部分を大事にして自分の力を出し切り、ディフェンスの部分で我慢できたことが勝ちにつながった」。

来月の早明戦へ「力の出し合いになる。自分たちから仕掛けてアグレッシブに、ディフェンスでは我慢強く」と気を引き締めた。この日のマン・オブ・ザマッチには吉村が選ばれた。【平山連】