16年ユースオリンピック(五輪)金メダルの山本草太(20=中京大)が「緩み」を悔やんだ。

冒頭からトーループ、サルコーと2本の4回転ジャンプの着氷が乱れたが、それ以上に残念がったのは後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)。「最初の4回転(トーループ)の失敗で、その後のジャンプ(4回転サルコー)に何とかコンビネーションをつけてこらえたんですけど、トリプルアクセルで緩めてしまったのが悔しい。思い切って滑らないといけないなと思いました」。

昨季の課題は、ジャンプの途中で回転をほどいてしまうことだった。転倒を恐れて、必要な回転数を満たさずに途中で切り上げる。それが課題だった。今季は出場した試合では、転倒があっても「緩めなかった」ことに成長を感じてきた。それだけに、この日は悔しさが募った。

中部選手権、西日本選手権と連勝し、3連勝を目指した戦いだった。62・38点で8位と大きく出遅れ、「やはり、目標は優勝を目指してここにきて、ショートを終えてこのような点数なので、圧倒的でないと嫌だなと思ったので、中途半端はダメなんだなと思いました」と痛感した。

28日のフリーでは、半端ではない演技で巻き返す。