仙台89ERSは85-93の今季最多失点で茨城ロボッツに敗れ、ホーム3連勝を逃した。最大18点差から5点差まで詰め寄ったが力尽きた。東地区は13勝6敗で3チームが並び、仙台は対戦成績で2位から3位に後退した。

18-19年シーズンから7連勝中だった相手に手痛い黒星を喫した。21点差で快勝した前日5日と総得点は同じでも失点が響いた。3点シュート12本中11本を後半に集中し、残り2分で寒竹の連続3点シュートで5点差まで詰めたが、残り25秒で得点源のジェイコブセンが5反則で退場。桶谷大ヘッドコーチ(42)は「点を取った直後に取られて結局イーブンになってしまった。時間帯や点差に応じた駆け引きに欠けた」と振り返った。

敗戦の中にも、NBAウィザーズ八村と同じ中学でプレーした笹倉怜寿(23)が15得点、特別指定選手で明大4年の渡辺翔太(22)が13得点と若手ポイントガード2人が躍動。3点シュート3本を決めた渡辺は「もっと成長して自分の価値を高めたい」と正司令塔争いを演じていく。【佐々木雄高】