オリンピック(五輪)個人総合2連覇の内村航平(31=リンガーハット)が“予選史上最高演技”を披露した。

東京五輪での金メダルを目指し、種目を絞った鉄棒で、15・533点の高得点をマークした。H難度「ブレトシュナイダー(コバチ2回ひねり)」を2試合連続で成功させ、19年世界選手権優勝者の得点(14・900点)も圧倒する首位通過。代表の座を争う宮地秀享(26)は予選落ちした。男子個人総合は萱和磨(24)が1位で決勝に進んだ。

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15・533点を内村は「過去最高点だと思う」とした。実際はリオ五輪後のルール改正以降でも、今回を超える得点はあるが、それほどの手応えがあった。過去3年の世界選手権優勝者の得点は、14・500、15・100、14・933。日本協会の遠藤常務理事は「得点的には世界最高得点に値する演技だったかと思います」とコメントした。