来季からV2に参入するリガーレ仙台は、V1で5位の岡山シーガルズに果敢に挑むも、0-3で屈し2回戦で姿を消した。リオデジャネイロオリンピック(五輪)日本代表で昨年9月から選手兼監督のリベロ佐藤あり紗(31)を中心に下克上を狙ったが及ばず。「個々の技術、能力アップ、強い気持ち、体力面もそうだが、全てにおいて強化しないといけない」と来季に向けてパワーアップを誓った。

辛勝発進だった。今季初公式戦の1回戦は、福岡大に3-2とフルセットの末に突破。18年8月に発足したリガーレにとって、待望のV1勢との対決に駒を進めた。第1セットは中盤まで競り合いながら落とし、第2セットも18-18まで一進一退の攻防。ところが、直後の3連続失点が響き突き放された。第3セットは11-25のダブルスコアで見せ場を作れなかった。

佐藤は「1試合目より2試合目は少しずつ雰囲気が良くなり、自分たちの取りたい1点というのは見えた試合。負けていい試合ではないが、自分たちの力を知るいい機会になったし、来季のVリーグに向けていろんな収穫ができた」。この日2試合の先発は、佐藤と24歳4人、23歳1人の布陣。全員大卒だが「大学のレギュラーでやってきた選手の集まりではなく、どちらかというとサブで頑張ってきた選手」。V2の舞台でも雑草魂で積極果敢にアタックする。【山田愛斗】