ラグビー日本代表ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC=51)が15日、オンライン会見した。前日14日夜に23年W杯(ワールドカップ)フランス大会の1次リーグ組み合わせが決定。イングランド、アルゼンチン、オセアニア代表、米大陸第2代表と同じ「死のD組」に入ったことについて語った。

一夜明けて取材対応。目標については、まずは2大会連続の8強を掲げた。「各国は、まずは決勝トーナメントを目指している。我々も前回と同じように(ベスト8を)狙っていく。そのために1次リーグで十分に勝てるようなチームにしていく。オールブラックス(ニュージーランド)や南アフリカ、イングランドのようなチームと相対していくために、まずはベスト8が目標。ティア1の国に30点差をつけて勝つのは非現実的。接戦で勝っていくという共通理解をチームとして持っていきたい。まずはトップ8になる」とした。

そのための強化は。新型コロナウイルス感染拡大の影響で代表活動ができない中、来年1月16日開幕のトップリーグがある。短期合宿を開くにも難しい過密日程で、5月に終わった後、代表活動を集約する考えか聞かれた。すると「コロナでスポーツ界全体が止まってしまった。まずは選手を戻していくことが重要。トップリーグ、その先に(来年6月の全英代表)ライオンズ戦がある。1度きりの戦いで強化の位置付けとは多少は異なるが、貴重な経験。準備していく。ほかの試合も固まってくれば、より強化策は具体的になってくる。幸い日本の選手は日本の部活時代から慣れてくれていて、指導に対する適応力がある。何ができるか考えながらやっていく」と答えた。

藤井雄一郎ナショナルチームディレクターも同じ質問に答え「トップ4に入るという目標ではトップ4に入れない。4強以上の国は優勝できなくて残念な気持ちで大会を終えている。ベスト4に入りたいのであれば、必然的に目標は世界一になるんじゃないか」と、目標のために、より上を目指すための世界一を視界に入れた。【峯岸佑樹、木下淳】