女子500メートルで、清水彩花(駒大苫小牧3年)が41秒76で初優勝した。10年バンクーバー五輪女子団体追い抜き銀メダルの田畑真紀監督(46)就任3年目で、教え子が初めて全道優勝した。

清水は「真紀さんから技術や精神面までいろいろなことを学んできた。成長の成果が出せてうれしい」。田畑監督も「指導と言うより一緒にやっているという感じ。それを素直に感じて吸収して結果を出してくれて感動です」と喜んだ。

田畑塾1期生は、五輪5大会出場の“師匠”の教えを全身で吸収してきた。清水は同監督と同じむかわ町出身。1年時のオープン大会で同走した際、スタート前に「真紀さんには勝てません」と弱音を吐くと、同監督に「やる前から負けるとか口にしない」と指摘され、ネガティブ思考を一掃。苦しくなるぐらいのペースで続ける20分間走など、効果的な有酸素運動も続け、スタミナ強化に成功し「後半までペースを落とさずに滑りきれるようになった」と効果を口にした。

卒業後、男子短距離界のトップを走る新浜立也(24=別海町出身)らを輩出した高崎健康福祉大に進学する。「将来は五輪で戦えるような選手になりたい」。初タイトルに慢心することなく、さらなる高みを目指す。【永野高輔】