2連覇を狙う早大が、伝統の一戦で慶大を下してベスト4に駒を進めた。関東大学対抗戦でも22-11で勝っており、返り討ちに。大学選手権における早慶戦の成績も6連勝とした。

【前半】

<早大5-0慶大>

5分、早大NO8丸尾崇真主将(4年=早実)が先制トライ。マイボールスクラムから「8単」で持ち出し、守備選手を突き飛ばして決めた。SO吉村紘(2年=東福岡)のコンバージョンキックは失敗

<早10-0慶>

14分、早大の1年生フランカー村田陣悟(京都成章)が前へ運び、最後はWTB槙瑛人(2年=国学院久我山)がトライ。吉村のキック失敗

<早17-0慶>

20分、早大スーパールーキーのCTB伊藤大祐(1年=桐蔭学園)が公式戦初先発で大学初トライ。敵陣でフランカー相良昌彦(2年=早実)が右手1本で相手ファンブルを誘い、こぼれ球を伊藤が拾う。一瞬の加速で守備2人の間をかいくぐり、インゴールど真ん中に飛び込んだ。吉村のキック成功

<早17-7慶>

26分、慶大が1トライを返す。フランカー山本凱(3年=慶応)が空いたスペースを突き、長い距離を走ってインゴールに走り込んだ。FB山田響(1年=報徳学園)のキック成功

<早24-7慶>

36分、早大の槙が2本目のトライ。スクラムから右に展開。ライン際を疾走して、相手も吹き飛ばして決めた。吉村のキック成功。早大が17点リードで折り返した

【後半】

<早24-14慶>

12分、ゴール前のラックからの展開を受けた慶大CTBイサコ・エノサ(2年=King’s College)がフェイントでかわしてトライ。山田のキック成功

<早29-14>

39分、早大がダメ押し。ゴール前の密集から左に大きく展開。FB河瀬諒介(3年=東海大仰星)からのパスを受けたWTB古賀由教(4年=東福岡)が1人をかわし、1人を引きずりながら左隅に決めた。吉村のキック失敗。蹴ると同時にホーンが鳴り、ノーサイドの笛。丸尾主将がガッツポーズで喜び、仲間とハイタッチした

早大が3大会連続の4強へ。2大会ぶりに出場した慶大は準々決勝で、宿敵相手に力尽きた。【木下淳】