来シーズンから自動車レースの最高峰、F1グランプリ(GP)へのフル参戦が決まった角田裕毅(20=アルファタウリ・ホンダ)が21日、リモート会見で意気込みを語った。角田は16日にアルファタウリと契約。小林可夢偉以来、7年ぶり10人目のフル参戦日本人ドライバーとなった。先人がなしえなかった優勝、年間総合王者を目指す。デビュー戦は、来年3月開幕のオーストラリアGPとなる。

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無限の可能性を秘めた20歳がF1の世界に殴り込む。その野望を聞かれ「ミハエル・シューマッハーとルイス・ハミルトンが達成した7回の世界王者の記録を抜くこと。30年までに達成したい」と目を輝かせた。

実力でF1の扉を開いた。F4日本選手権で総合優勝を果たした18年夏。ホンダの誘いで欧州でのテスト走行に誘われた。与えられたF3マシンで、参加したF1予備軍たちの間で1番時計をたたき出した。その活躍が欧州レース界の目に留まり、19年にF1ドライバーの登竜門と言われるレッドブル・ジュニアチームと契約した。

今年、F1の下のカテゴリーであるF2選手権に参戦。3勝を挙げて総合3位に輝き、F1に乗るためのスーパーライセンス取得要件を満たすポイントを獲得した。F2の最優秀新人賞と、F1の新人も選考対象となるFIA(国際自動車連盟)新人賞を獲得。今月16日にアルファタウリと契約し、来季のF1参戦が決定した。

15日は、今季F1最終戦が行われたUAEのアブダビでマシンのテストに参加。初めて、本番仕様のF1マシンに乗り込み、ロングラン、タイムアタックなど実戦的な走りを経験した。予選用タイヤでのタイムアタックでは、全体の5番手のタイムをマーク。手応えを感じつつ「初めてF1に乗って、F2ではなかった首へのGを感じた。1回目の最後には首がヘッドレストにもたれかからないと力が入らなかった」と首回りの筋力強化の必要性を感じたという。

デビュー戦は、来年3月21日が決勝のオーストラリアGPとなる。「自分の強みは攻めのドライビング。もちろん優勝は目標だけど、表彰台だったりポイントをチームのために取れたらいい」と1年目の抱負を口にした。【桝田朗】

◆角田裕毅(つのだ・ゆうき)2000年(平12)5月11日、相模原市生まれ。4歳でカートに乗り始め、16年にF4日本選手権に参戦。18年にF4日本選手権で総合優勝。19年にF1の登竜門、レッドブル・ジュニアチームに加入。同年F3選手権で総合4位。20年からはF2選手権に参戦し、3勝を挙げ年間3位。東京・日大三から和光高を経て19年4月、日体大に入学(スポーツマネジメント学部)。160センチ、53キロ。