男子シングルス世界ランキング1位の桃田賢斗(26=NTT東日本)が、復帰2戦目も制して準々決勝に進んだ。2回戦で社会人1年目の秦野陸(19=トナミ運輸)と対戦し、2-0のストレートで下した。

立ち上がりは相手にリードを許した。「緊張しすぎでどういう展開かも覚えていないぐらい。返すのが精一杯だった。出だしは本当にバタバタしてしまった」。177センチの秦野に対し、「長身選手でいつ強打が出るんだろうと、後手を踏んでしまった」と振り返った。

それでも第1ゲーム中盤からリズムをつかみ、最初のゲームをしっかり先取。「1ゲーム目を取ったあとは力が抜け、自分らしくプレーできた。2ゲーム目は相手を見てイメージ通り運べた」。試合が進むごとに、自分のペースを取り戻した。

346日ぶりの復帰戦となった前日の1回戦を快勝した。宿舎に戻った後は、マンガを読むなどしてリラックス。睡眠もしっかり取れたという。

25日の準々決勝では、奈良岡功大(IMG)対下農走(トナミ運輸)の勝者と対戦する。「どれだけ精度の高いショットを打てるか分からず、安全策を取ってしまっている。そこがまだ自分のなかで納得いっていないところ。明日になれば相手のレベルも上がるので、そこの部分を確認したい」と話した。【奥岡幹浩】

◆桃田賢斗(ももた・けんと)1994年(平6)9月1日、香川県三豊市生まれ。小学2年からバドミントンを始める。福島・富岡高3年の12年世界ジュニア選手権で日本人初の優勝。16年4月に発覚した賭博問題で1年間出場停止。復帰後18年世界選手権で男子シングルス日本人初V。19年ワールドツアーで年間11勝(ギネス世界記録認定)を挙げ、東京五輪出場を確実にした。家族は両親と姉。175センチ、68キロ、A型。