東京オリンピック(五輪)78キロ超級代表補欠で18年世界王者の朝比奈沙羅(24=ビッグツリー)が初戦敗退した。2回戦で70キロ級の桑形萌花(18=兵庫・夙川高)と対戦し、8分34秒で反則負けを喫した。

元世界女王は3年ぶりの全日本女王を狙ったが、18歳の素早い組み手に徐々に劣勢になり、延長4分34秒に3つ目の指導を受けた。17年全日本選抜体重別選手権以来、3年8カ月ぶりの初戦敗退。「いつも通りの重量級のスピード感で勝負してしまったのが敗因。試合準備が不足しているのかと思う…」と涙をこらえながら、言葉を振り絞った。

今春、独協医大医学部に入学。“闘う医学生”として勉強と柔道の両立を目指し、日々奮闘する。「両立は言い訳にしたくない。自分で決めたからには、言い訳しないで両方ちゃんと組み立てたい」と前を向いた。