仙台89ERSは95-81で西地区1位の佐賀バルーナーズに逆転勝ちし、今年最後の公式戦を白星で締めた。シューティングガード沢辺圭太(25)が3点シュート4本を含む計19得点で勝利に貢献。チームMVP賞に輝き、前日のリーグ初対決で2点差で敗れた相手に雪辱した。チームは通算16勝10敗で東地区4位をキープした。

コロナ禍の影響を受けたホームでの無観客試合。同カード第1戦で3点シュート5本すべてを外し、シュート成功率15・4%にとどまった沢辺が奮起した。5点ビハインドで折り返した第3Q3分過ぎ、左コーナーから同点の3点弾を沈め、ここからチームは12連続得点で一気に突き放した。沢辺は「後半はチームのために動けてリズムに乗れた。年内最後のゲームを勝ててよかった」と笑顔だ。

新年初公式戦(1月3日~FE名古屋戦)から敵地戦が続く。次のホームは同23日からの愛媛戦だ。桶谷HCは「ファンの声援の強さをあらためて感じる。また無観客になるかもしれないが、応援しようと思ってくれるバスケをやり続けたい」と新年白星スタートを誓った。【佐々木雄高】