16年リオデジャネイロ五輪4位の藤森太将(29=木下グループ)が、オリンピック(五輪)代表選考を兼ねた日本選手権(4月3~10日、東京アクアティクスセンター)の参加標準記録を突破した。

ドーピング検査陽性による2年間の資格停止明けで初めて長水路(50メートルプール)に臨んだ。前半を56秒95で折り返して、2分0秒40で1着となった。同記録2分2秒98をクリアして、20年日本ランキングでも10位相当のタイム。同選手権は1種目につき32人か40人の出場枠となっており、出場資格は確実となった。なお藤森太の自己ベストは1分57秒21。

藤森太は18年12月に遠征先の中国でドーピング検査陽性となった。2年間の出場停止を明けて、今年からレースに復帰している。

藤森太が東京五輪でターゲットにする200メートル個人メドレーは2枠。すでに瀬戸大也が19年世界選手権金メダル=代表内定。残り1枠を萩野公介らと争う。