天理は隙を突かれて、勝機を失った。後半早々にはFB樋口昇吾(2年)のトライで13-14としたが、その直後、立て続けに3トライを献上した。

松隈孝照監督(48)は「タックルミスがでると、ああなる(トライされる)。ウチらしさが出ませんでした」という。相手のボール保持者が孤立したと見るや、接点で一気に押し込み、ターンオーバーを何度も決めた。

一瞬で数的優位を作り出す天理らしさは見せた。それでも、負けては納得できない。「常翔学園さんに思った以上に速いランナーがいた。個々の思い切りもいい、大阪らしいチーム。ウチは組織で対抗しないとダメなわけで、そのための準備をしてきた。悔しいですね」と話した。