東地区4位の仙台89ERSは86-77で同7位のアースフレンズ東京Zに競り勝ち、通算22勝15敗と白星を伸ばした。相手の3点シュート計15本に苦しみながらも、第3クオーター(Q)中盤にPG笹倉怜寿(23)のシュートで逆転。第4Qも笹倉の3点シュートなどで突き放した。

コロナに感染し離脱していた桶谷大ヘッドコーチ(HC、43)も1月末の第19節以来20日ぶりにベンチ入り。前節・群馬戦の指揮を執った志村雄彦社長(38)に続き、この日HC代行を務めた落合嘉郎アシスタントコーチ(AC、38)を補佐し、「3本の矢」でチームの試練に対応した。

選手、スタッフが一枚岩となって勝利をつかんだ。4点リードの後半立ち上がり、4本連続で3点シュートを決められたが、落合HC代行は「選手たちがよく我慢してくれた」と再び逆転した。エリック・ジェイコブセン(26)が開始30秒の先制ダンクを含む計22得点でチームをけん引。笹倉と渡辺翔太(22)もそれぞれ8本と6本のアシストを決める活躍を見せた。MVPを獲得したジェイコブセンは「チーム全員が頑張った。評価A、5点満点の5点をあげられる。明日も勝つ」と、ホーム3連勝を狙う。【佐々木雄高】