中部電力の松村千秋(28)が、注目のきょうだい対決を制した。谷田康真(コンサドーレ)とペアを組み、C組で吉田夕梨花(ロコ・ソラーレ)松村雄太(コンサドーレ)組に11-4で快勝。序盤から3点ずつを取り合う展開となったが、中盤以降は自分たちのペースに持ち込み、「タフなゲームになるだろうと試合前から思っていた。後半しっかり立て直せた」。

松村千秋にとって対戦相手の雄太は実兄。この日は兄と交互に1、5投目を投げ合う形となったが、「試合が始まれば、あまり考えずにできた。お互いにいいショットを見せられたのでは」とほほ笑んだ。ちなみに雄太の妻は吉田の姉で、この試合で顔を合わせた4人中3人が親族だった。

松村、谷田組は今大会2連勝。前年に続いて連覇を達成すれば、北京五輪の日本代表となる権利を手にする。この日の午後にもう1試合行ったあと、25日には両親の松村保、なぎさ夫妻による軽井沢CCと対戦。きょうだい対決に続く親子対決について、松村千秋は「軽井沢で結構練習していたと聞いている。いい試合になるのでは」。日本一を争う舞台での両親との真剣勝負を、心待ちにしている様子だった。