無差別で橋口茉央(まひろ、佐賀商2年)が初優勝した。

決勝開始1分30秒、椋木美希(岡山・創志学園)に内股透かしで一本勝ち。

160センチ、87キロと小柄だが「絶対に投げて勝つ」と気合十分で臨み、全6試合一本勝ちで日本一の称号を手にした。「ここで終わりじゃないので次につなげたい。高校では全部の大会を優勝して、23年パリ五輪を目指す」と宣言した。

尊敬する選手は、同じ九州出身で東京五輪女子78キロ超級代表の素根輝(そね・あきら)だ。まだ「雲の上の存在」とするが、体格も素根と同じように筋力で100キロぐらいまで増量し「いつか対戦して勝ちたい」と世界女王打破を誓う。

今大会は、コロナ禍の影響で2年ぶりに無観客で開催された。この1年は練習が制限される中での厳しいトレーニングで、心が折れつつも、顧問の先生にハッパを掛けられて心身ともに強くなった。

小5の時には、全日本女子相撲大会で準優勝の実績を誇る大器。気持ちは、常に前へ前へ-。攻撃的な柔道で素根2世を目指す。