柔道の総本山の東京・講道館が、24日に死去した92年バルセロナ五輪男子71キロ級金メダルで段位8段の古賀稔彦さん(享年53)を9段に昇段させたことが25日、分かった。五輪金メダルや3度の世界選手権制覇、中量級で90年全日本選手権準優勝など生前の偉業をたたえ、亡くなる1日前の23日付での昇段となった。

段位は初段から10段まであるが、一般的に8段が最高とされる。戦績や競技普及などの功績があった場合のみ赤帯が与えられる9段となる。9段は全国で30人程度で、76年モントリオール男子無差別級金メダル、講道館の上村春樹館長(70)や、男子95キロ超級で五輪2大会連続金メダルの斉藤仁さん(享年54)らがいる。