バレーボールのVリーグ男子1部のファイナルステージに出場する3チームの監督と主将が2日、大会を前に会見に臨み意気込みを語った。千葉・船橋アリーナで3日にパナソニック(レギュラーラウンド2位)対ウルフドッグス名古屋(同3位)の試合が行われ、その勝者が同会場で翌4日にサントリー(同1位)と対戦する。

14年ぶりのリーグ優勝を目指すサントリーは、31勝3敗(勝率91・2%)でレギュラーラウンド1位に輝いた。エースオポジットとして750得点を挙げたムセルスキーに加え、4季ぶりに日本代表主将の柳田将洋が攻撃陣をけん引する。

主将でセッターの大宅真樹は「(柳田は)チームを引っ張る存在で、指摘し合う環境を作ってくれた」と信頼を寄せる。山村宏太監督は「監督目線から見ても海外で取り組む姿勢がさらに磨かれ、常に全力でプレーして成長しようとしている」と目を見張る。

山村監督自身は選手として前回優勝を経験したが、チームはそれ以降リーグタイトルから遠ざかっていた。監督就任1年目ながら再び手にすることができるか。2位パナソニックと3位ウルフドッグス名古屋の試合の勝者と4日(千葉・船橋アリーナ)に戦う。

パナソニックは29勝7敗(勝率80・6%)でレギュラーラウンド2位となり、ファイナルステージに進出した。26勝8敗(同76・5%)で3位のウルフドッグスとあす3日に千葉・船橋アリーナで対戦する。

パナソニック主将でセッターの深津英臣は「また優勝するチャンスを得た」。昨季もファイナルステージに進んだが、決勝でジェイテクトに敗れて涙をのんだ。今季は天皇杯準優勝で終え、残るはリーグタイトルのみ。互いの弱点を知り尽くすウルフドッグスに勝ち、サントリーが待つ4日の決勝に進みたいと意欲をのぞかせた。

3位のウルフドッグス名古屋主将でミドルブロッカーの近裕崇は「チームの雰囲気はすごく良い。目の前の試合に一戦一戦集中したい」と話していた。【平山連】