男子200メートル個人メドレーで、萩野公介(26=ブリヂストン)が東京五輪代表の座をつかんだ。1分57秒43をマークして2位。派遣標準記録1分57秒98を突破して、すでに代表に内定して優勝したライバル瀬戸大也(26)に続いた。16年リオデジャネイロ五輪で金、銀、銅を獲得して5年。紆余(うよ)曲折をへて、やっと東京五輪にたどりついた。

萩野を指導する平井コーチは「よく力を出してくれた。ようやくここまできた」と感慨深げに言った。苦闘を続ける萩野の変化を感じたのは、休養から復帰した19年冬ごろ。「結婚して子どももできて、練習場に家族をつれてきたり。自分の生活を人に出せるようになってきた。金メダリストが2位で代表かと思うかもしれないが、精神面も戻ってくれて、うれしい。(代表内定で)これからが彼の本当に力が発揮できるタイミング」と期待した。