午後5時5分から、3種目の決勝が行われる。

注目は男子100メートルバタフライ。高速水着時代の09年9月に河本耕平が出した51秒00の日本記録更新に期待がかかる。

川本武史(26=トヨタ自動車)は、準決勝で51秒00の日本タイ記録をマーク。決勝ではさらにタイムを上げることに挑戦する。19年世界選手権代表の水沼尚輝は、51秒35を記録して川本に次ぐタイムで決勝進出。3月に自己ベスト51秒19を出しており、好調のまま今大会に入っている。ともに50秒台突入を掲げており、日本新決着の予感も漂う。また自由形が専門の松元克央も決勝に進出している。

派遣標準記録は51秒70。

女子200メートル背泳ぎは、100メートルでメドレーリレー代表に内定した小西杏奈が2分11秒58で準決勝全体1位。古林毬菜、代表経験がある赤瀬紗也香らが続く。酒井夏海の準決勝全体6位は、8日に400メートルリレー代表を決めてから出場したもの。自己ベストは2分8秒13だけに決勝で一気に上げてくる可能性もある。

女子800メートル自由形は、400メートルで内定した難波実夢、小堀倭加が軸。派遣標準記録8分29秒70を突破できるか、が焦点になる。

午後の部は、準決勝種目も行われる。

女子50メートル自由形では、大本里佳が予選全体1位の25秒33、今大会2冠の池江璃花子が同2位の25秒39で突破している。2人は2月のジャパン・オープンでも対戦して1位大本、2位池江だった。派遣標準記録は24秒46となっている。

男子50メートル自由形は、日本記録21秒67を持つ塩浦慎理が、予選を全体トップ22秒21で通過。派遣標準記録は21秒77で、日本記録とわずか0秒10差。準決勝では好タイムを出して、10日の決勝につなげたいところだ。

ドーピング検査陽性から資格停止を終えて、復帰した川崎駿は22秒87の同16位で準決勝に進出している。