ロシアが盤石の布陣で初優勝を目指す。第2日終了時点で2位の米国と8ポイント、3位の日本とは13ポイント差をつけている。

競技最終日となる第3日の見どころを紹介する。

 

◆ペアフリー(午後3時15分開始)

ショートプログラム(SP)で1位だったアナスタシア・ミシナ(19)、アレクサンドル・ガリアモフ(21)組(ロシア)の地力が光る。若いペアは3月の世界選手権(ストックホルム)で初優勝を飾り、自信を深めている。

日本の三浦璃来(19)、木原龍一(28)組(木下グループ)はSPで自己ベストを更新。フリーに向けて木原は「世界選手権以上に仕上がっている。世界選手権は悔しい思いをした。借りを返せるように頑張りたい」と気合十分だ。

 

◆女子フリー(午後4時50分開始)

ロシアはSPでアンナ・シェルバコワ(17)がトップ、エリザベータ・トゥクタミシェワ(24)が2位。シェルバコワはSPでは入れられない4回転ジャンプが解禁となり、トゥクタミシェワも世界選手権でトリプルアクセル(3回転半)を2本着氷させている。フリーも2人が軸となりそうだ。

日本の紀平梨花(18=トヨタ自動車)は、SPでは3回転半で転倒。大会前に痛めた腰の影響が懸念されるが「学べたことをフリーで生かして、クリーンなアクセルを跳ぶことができれば、ショート(SP)で挑んで良かったと思う」と再挑戦に前向きな姿勢を見せている。

坂本花織(21=シスメックス)はSPで自己最高の77・78点。2季目となる演目「マトリックス」の集大成に向けて「最後にキレッキレのマトリックスができたら」と誓っている。

 

◆世界国別対抗戦 7度目の開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他にロシア、米国、フランス、イタリア、カナダが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切るため、総合得点での順位は得点としない。一方、各出場者(組)の総合得点はISU公認記録となる。