「ラスト・マトリックス」へ準備万端だ。坂本花織(21=シスメックス)が午後4時50分開始の女子フリーへ、最終調整を終えた。

フリー「マトリックス」の曲をかけての通しでは、高さのあるフリップ-トーループの連続3回転ジャンプを成功。演技最終盤の見せ場となる、くるくる回りながら跳ぶ3回転ループもきっちりと着氷させた。

今大会はシーズン最終戦。昨季から使用してきた「マトリックス」は激しい振り付けを自分のものとし、体力強化で演技後半も勢いを持続させてきた。22年北京オリンピック(五輪)シーズンはプログラム変更を予定。15日のショートプログラム(SP)後には「この2年やってきたマトリックスなので、最後にキレッキレのマトリックスができたらなと思っています」と意気込んでいた。

フリーは10番滑走で午後6時16分の演技を予定。悔いなく、全ての思いを4分間に込める。【松本航】