世界選手権10位と躍進した三浦璃来(19)木原龍一(28)組(木下グループ)が大躍進の3位となった。

フリーは演技序盤の3回転-2回転-2回転の連続トーループを成功させ、手をつかみ合い、木原が中心となり三浦を回す「デススパイラル」でもレベル3を獲得。3月の世界選手権(レベル1)からの成長を見せ、オンライン取材中に3位以内が確定すると、三浦は涙を流した。自己ベスト120・04点を10点以上更新する130・83点をマークした。

木原は「良かったところは一番に点数が伸びたところ。大きなミスがでなかったことです」とニッコリ。演技後は満身創痍(そうい)となり、三浦からは「後半、すごく私自身も足が止まった。ほとんど支えてもらっていた。相手に負担をかけないように、次に向けてもっとブラッシュアップしたいです。ごめんなさい」と謝られた。

木原は「酸欠で頭が回らない」と口にするほど全てを出し尽くし「今回は2人で乗り越えられた。信頼関係がまた1つ、ステップアップした」と来季の北京五輪シーズンへ弾みをつけた。【松本航】